「デイサービスに行きたくない」「あんなところ、二度と行かない」親がデイサービスを嫌がると、家族は困り果ててしまいます。介護者の休息のためにも、本人の刺激のためにも、デイサービスは大切なのに。
しかし、嫌がるのには必ず理由があります。この記事では、デイサービスを拒否する理由と、上手に通ってもらうための対応方法を詳しく解説します。
デイサービスを嫌がる理由
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1. 知らない場所への不安
高齢になると、新しい環境への適応力が低下します。知らない場所、知らない人に囲まれることは、大きなストレスになります。
特に認知症がある場合、なぜそこに行くのか理解できず、混乱と不安を感じることがあります。
2. プライドが傷つく
「自分はまだ大丈夫」「世話になる必要はない」というプライドから、デイサービスを拒否することがあります。デイサービスに通うことは、「できなくなった自分」を認めることであり、受け入れがたいのです。
また、「年寄り扱いされたくない」という気持ちも強く働きます。
3. 実際に嫌な経験をした
最初に行った時、スタッフの対応が冷たかった、他の利用者と合わなかった、プログラムがつまらなかったなど、具体的な嫌な経験がトラウマになっていることもあります。
4. 家にいたいだけ
単純に、慣れた自宅でゆっくりしたいという気持ちから、外出を嫌がることもあります。特に、テレビを見るのが好きな方、家で過ごすのが好きな方に多く見られます。
気持ちを受け止める
まずは共感する
「行きたくない」という気持ちを、まずは受け止めましょう。「そうなんだね、行きたくないんだね」と共感することが第一歩です。
「何言ってるの、行かなきゃダメでしょ」と否定から入ると、さらに頑なになってしまいます。
理由を聞く
なぜ行きたくないのか、理由を聞いてみましょう。「何が嫌なの?」「どんなところが苦手?」と、具体的に尋ねます。
理由が分かれば、それに応じた対処ができます。例えば、「食事が合わない」なら食事を家で済ませてから行く、「疲れる」なら滞在時間を短くするなどの工夫ができます。
体験利用を活用する
「一度だけ」試してみる
「通う」のではなく、「一度だけ見に行ってみよう」と提案します。ほとんどのデイサービスは、体験利用ができます。
「気に入らなければ、二度と行かなくていいから」と約束することで、心理的なハードルが下がります。
体験時のポイント
体験利用の際は、以下のポイントに注意しましょう:
- 短時間から始める(最初は2〜3時間程度)
- 本人の好きなプログラムがある日を選ぶ
- スタッフに事前に状況を伝えておく
- 帰宅後、良かった点を褒める
一度でも「楽しかった」と思えれば、次につながります。
複数のデイサービスを試す
一つのデイサービスが合わなくても、別のところなら合うこともあります。規模、雰囲気、プログラムなど、施設によって大きく異なります。
諦めずに、いくつか体験してみることをお勧めします。
継続のコツ
行く理由を工夫する
「デイサービスに行く」という言い方ではなく、本人が納得できる理由を伝えます:
- 「お風呂に入りに行こう」(自宅の浴室より広くて安全)
- 「リハビリに行こう」(機能訓練があるデイサービス)
- 「お友達に会いに行こう」(仲良くなった利用者がいる場合)
- 「美味しい昼食を食べに行こう」(食事が魅力的なデイサービス)
ルーティン化する
「月曜日と木曜日はデイサービスの日」と、ルーティン化することで、抵抗が減ることがあります。習慣になれば、当たり前のこととして受け入れやすくなります。
カレンダーに印をつけるなど、視覚的に分かりやすくすることも有効です。
朝の声かけを工夫する
当日の朝、「今日はデイサービスだよ」と伝えると、「行きたくない」となることがあります。
むしろ、「今日は○時に出かけるよ」とさらっと伝え、準備を手伝いながら自然に送り出す方が、スムーズにいくことがあります。
帰宅後のフォロー
デイサービスから帰ってきたら、「今日はどうだった?」と聞き、良かった点を一緒に喜びましょう。
「頑張ったね」「楽しそうだったね」とポジティブな言葉をかけることで、次回への抵抗が減ります。
スタッフとの連携
状況を詳しく伝える
デイサービスのスタッフに、本人の性格、好きなこと、嫌いなこと、配慮してほしい点を詳しく伝えましょう。情報があれば、スタッフも適切に対応できます。
送迎時の工夫を相談
送迎の車に乗るのを嫌がる場合は、スタッフと相談して対処法を考えましょう。例えば、ベテランスタッフに迎えに来てもらう、本人が好きな話題で誘導してもらうなどの工夫ができます。
施設での様子を教えてもらう
「行きたくない」と言っていても、実際には楽しく過ごしていることもあります。スタッフに施設での様子を教えてもらい、それを本人に伝えることで、「そうだったかな?」と記憶が蘇ることもあります。
どうしても無理な時は
無理強いしない
あまりに拒否が強い場合は、一旦休むことも選択肢です。無理に行かせると、余計に拒否感が強まることがあります。
数週間〜数ヶ月後に、また提案してみると、気持ちが変わっていることもあります。
別のサービスを検討
デイサービスがどうしても合わないなら、別のサービスを検討しましょう:
- 訪問介護:自宅でサービスを受ける
- 訪問リハビリ:理学療法士などが自宅に来る
- 小規模デイサービス:少人数で家庭的な雰囲気
まとめ
デイサービスを嫌がる親への対応は、根気が必要です。しかし、理由を理解し、適切に対応することで、多くの場合は受け入れてもらえます。
大切なのは、無理強いせず、本人の気持ちに寄り添うこと。そして、体験を重ね、良い経験を積み重ねることです。
デイサービスは、本人の刺激にもなり、介護者の休息にもなる大切なサービスです。諦めずに、できる工夫を試してみましょう。